24時間空調はカビ注意！！老人ホーム編

こんにちは！MIST工法カビバスター隊のスタッフです！

いつも私たちカビバスター隊のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

24時間空調を使用する環境におけるカビリスクは、施設において重要な課題となっています。

空調システムは居住者の快適さや安全な生活環境を提供するために不可欠なものである一方、

適切に管理されない場合、カビの発生や広がりを助長するリスクもあります。

高齢者が住む施設では、免疫力や体力が低下している入居者が多く、健康リスクが増加するため、

空調使用とカビの問題には細心の注意を払う必要があります。

(1) 空調システムによる湿度変動

空調システムが24時間稼働する環境では、室内の湿度が大きく影響を受けます。

空調の冷房機能は、室内の温度を下げると同時に湿度も低下させるため、カビの発生リスクを軽減するように思えますが、空調が設定温度に達して停止した場合や、冷房が効きすぎて室温が低下しすぎる場合、室内と外部との温度差が大きくなり、結露が発生します。この結露が湿気の原因となり、カビの発生を促進するのです。

窓や壁、天井などの表面に結露が発生しやすい箇所が存在し、放置されるとカビの温床となります。

カビは湿度が60％以上になると繁殖しやすく、冷房による湿度調整が不十分な場合、局所的に湿度が上昇することでカビが発生しやすくなります。

 

(2) フィルターやダクト内の汚染

空調システムのフィルターやダクト内に埃や湿気が溜まると、カビの発生源になります。

24時間稼働している場合、フィルターに吸い込まれた埃や有機物が湿気を帯びることで、カビの繁殖条件が整ってしまいます。湿気を含んだ埃や汚れは、カビの栄養源となり、フィルターやダクト内部でカビが繁殖する可能性が高まります。

さらに、空調が室内の空気を循環させるため、カビが発生した場合、その胞子が空調を通じて室内全体に拡散し、広範囲にカビが広がる危険があります。高齢者や免疫力が低い入居者がいる施設では、空気中に漂うカビ胞子がアレルギー反応や呼吸器疾患を引き起こすリスクが特に高くなります。

 

(3) 設定温度の影響

空調の設定温度が高すぎる場合、湿度が高まりやすくなり、カビの発生リスクが増加します。

温度が低すぎる場合は結露が発生しやすく、カビの原因となります。

24時間空調が使用される場合、昼夜の温度差や外気との温度差を適切に管理しないと、カビの発生を抑制することが難しくなります。

部屋ごとの温度管理が不十分な場合、特定の部屋で結露や湿度が異常に高くなることがあり、カビが広がる温床となります。

(1) 呼吸器疾患

高齢者や健康が脆弱な人々にとって、カビによる呼吸器への影響は特に深刻です。

カビの胞子を吸い込むことで、喘息や気管支炎が悪化することがあります。

アスペルギルス症のような深刻な真菌感染症を引き起こす場合もあります。

高齢者の生活の質を著しく低下させ、長期的な健康問題を引き起こす可能性があります。

 

(2) アレルギー反応

カビに対するアレルギー反応として、鼻炎、目のかゆみ、皮膚の発疹などが発生することがあります。

アレルギー症状は、免疫機能が低下している高齢者にとっては厄介で、慢性化することもあります。

カビの胞子が室内空気中に広がると、症状が悪化し、長期的な影響をもたらします。

 

(3) 感染症リスク

アスペルギルスなどは、免疫力が低下した人々に対して感染症を引き起こす可能性があります。

呼吸器だけでなく、他臓器にも影響を与える場合があり、致命的な結果を招くこともあります。

糖尿病や慢性呼吸器疾患を持つ人は、カビによる感染症リスクが高いため、予防と早期対応が不可欠です。

(1) 適切な換気と空気循環の確保

24時間空調を使用する場合でも、定期的な換気が重要です。

空調システムだけに頼らず、外気を取り入れて室内の空気を入れ替えることで、湿度の偏りを防ぐことができます。窓を開けて外気を取り入れることや、換気扇を定期的に使用することが推奨されます。空気の循環が良好であれば、湿気がこもることを防ぎ、カビの発生リスクを減らすことができます。

 

(2) 空調機器の定期的なメンテナンス

フィルターやダクト内の埃や汚れがカビの原因となるため、空調システムの定期的な清掃とメンテナンスが欠かせません。フィルターの交換や清掃を定期的に行うことで、カビの発生を防ぎ、室内空気の質を保つことができます。また、ダクト内部の汚れもカビの温床となるため、専門業者による清掃が必要です。24時間空調を使用している場合は、フィルターやダクトの汚れが蓄積しやすいため、通常よりも頻繁にメンテナンスを行うことが求められます。

 

(3) 室内の湿度管理

湿度を50～60％以下に保つことが、カビの発生を抑えるために重要です。

除湿機を使用する、湿度計で定期的に室内の湿度を確認するなどの方法で、湿度管理を徹底しましょう。

空調の設定温度も重要で、冷房が効きすぎることで結露が発生しないように調整することが必要です。

 

(4) カビ防止剤や抗菌素材の利用

カビの発生しやすい場所には、防カビスプレーや抗菌剤を使用することが有効です。

湿気がこもりやすい箇所に対して定期的に防カビ処理を施すことで、カビの発生を予防できます。

空調システム自体にも抗菌加工が施されたフィルターやダクトを導入することが、

カビの繁殖を防ぐための有効な手段となります。

 

(5) 建物全体の断熱・防水対策

空調とカビの問題を根本的に解決するためには、建物自体の断熱性や防水性を向上させることが重要です。

壁や窓の断熱材を改善することや、屋根や壁の防水処理を強化することが必要です。

長期的に見てカビの発生リスクを大幅に減少させ、健康的な生活環境を維持するために不可欠です。

カビ菌検査は、建物内で発生したカビの種類や量を特定するために行われます。

カビの発生は、建物の見た目に悪影響を及ぼすだけでなく、

健康にも深刻なリスクをもたらすため、カビ菌検査は問題の特定に欠かせません。

 

• カビの種類を特定

カビにはさまざまな種類があり、それぞれの健康リスクが異なります。

危険な「黒カビ」（Stachybotrys chartarum）などは、アレルギー症状や呼吸器疾患を引き起こすリスクがあります。どの種類のカビが存在するかを特定することが重要です。

• カビの繁殖範囲を確認

目に見えるカビが発生している場合、他の見えない場所にもカビが広がっている可能性があります。

検査により、どの程度の範囲にカビが広がっているかを確認します。

• 健康リスクを評価

カビ菌が空気中に広がることで、アレルギーや喘息、頭痛、皮膚炎などの

健康問題を引き起こす可能性があるため、検査を通じてリスクを評価します。

MIST工法®とは？

MIST工法®は、環境に優しい水溶性の特殊溶剤を使用し、カビの根本原因に対処する最先端のカビ除去技術です。この方法では、微細なミストを使用してカビに直接作用させ、カビの胞子だけでなく、その生育の基盤となる菌糸も徹底的に除去します。従来の物理的な除去方法と異なり、MIST工法®は壁や家具の表面を傷つけることなく、カビを安全かつ効果的に除去することが可能です。さらに、この工法は、カビ除去後の再発防止にも着目しており、長期間にわたって室内環境を清潔に保つための予防策も提供しています。

MIST工法®がカビアレルギー対策に有効な理由

MIST工法®はカビアレルギー対策に特に有効です。その理由は、この工法がカビの表面だけでなく、根深い部分にもアプローチし、胞子の拡散を防ぐことにあります。カビアレルギーの原因となる胞子や菌糸を徹底的に除去することで、アレルゲンの源を根本から取り除くことができるのです。また、MIST工法®による処理後は、カビの成長を抑制する保護層が形成されるため、再発のリスクを大幅に低減させることが可能になります。このように、MIST工法®はカビを除去するだけでなく、将来的なカビの発生を予防し、カビアレルギーのリスクを軽減する効果も期待できます。

MIST工法®を選ぶメリット

MIST工法®を選ぶ最大のメリットは、その安全性と効果の高さにあります。化学物質を極力抑えた環境に優しい溶剤を使用するため、人やペット、植物への影響が非常に少ないことが特徴です。また、微細なミストが隅々まで行き渡るため、見えないカビの胞子にも確実に作用し、徹底的な除去が可能です。さらに、MIST工法®は、長期的なカビの予防効果も提供します。一度の処理でカビの再発を防ぎ、健康的な室内環境を長期間維持できるため、コストパフォーマンスも非常に高いと言えます。これらのメリットにより、MIST工法®はカビ対策を考える際の最適な選択肢の一つとなっています。